夫がこの世を旅立たれ

わたしの世界は激変した

思い出すことが苦しすぎて

ばらばらになりそうで

思い出を粉々にして

しまっておいた

1年8ヶ月が過ぎた今も

夫と生きた10年間の写真や動画は

見ることができないままだ

それでも

苦しみの巨大なカタマリは

ばらばらになりつつある

ゆっくりと

「苦しい」という一塊りを

ばらばらに分けていく・・・

いたらなかった自分を責める想い

罪悪感

後悔

悲しくてたまらぬ想い

さみしくて仕方ない感覚

もう二度とあの日に帰ることはできないのだと

何度も何度も確認する

来る日も来る日も確認する

そうやって

苦しみの巨大なカタマリは

ばらばらになりつつある

ゆっくりと

　　・

　　・

　　・

そんな中

夫の姿が

夫の声が

突然に

思い出されてきて

涙を流しながら

みつめるんだ

夫の生きた瞬間は

どれもがキラッキラに輝いてて

色鮮やかで

いつまでも鮮明だ

粉々にして

不透明なかんじになって

しまってあったのにね…

夫のいない世界で生きていく…？

　　？

　　？

　　　？　

夫のピースは

目には見えなくなってしまったけれど…

夫のピースが欠落したパズルになったわけじゃなかった…

わたしたち家族のパズルには

夫の存在があるんだ！！！

色鮮やかじゃなくなった世界を生きていくしかないんだと嘆いていたけれど

いのちある限り

輝いてる瞬間を生きるんだ

愛し続けているから

庭の百日紅につぼみがついたよ

今年も楽しみだね……

ごめんなさい

ゆるしてください

ありがとうございます

あいしています

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今日もお読みいただいて

ありがとうございます